ルービックキューブ模様の作り方!市松やヘソ出し・戻す手順を徹底解説
ルービックキューブの魅力は、バラバラになった6面を元通りに揃えるスピード競技だけに留まりません。完成した状態からあえて特定の計算された手順を回すことで、幾何学的で美しいパターンを描き出す「模様作り(パターンメイキング)」が、大人の知的ホビーやインテリアアートとして大きな熱視線を浴びています。
盤面をマス目状に分かつ定番の市松模様から、中央のパーツだけが入れ替わるヘソ出し、さらには立体的な錯視を生み出す人気のキューブインキューブまで、その表現力は驚くほど多彩です。本稿では、初心者でもわずか数手で再現できる基本的な回し方から、SNSやデスク周りを彩る飾り方、そして誰もが一度は直面する「元に戻せなくなった時の解決策」まで、構造力学と数学的パズルの見地を交えて徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ルービックキューブの模様作りは「6面完成状態」から決まった手順を回すだけで、初心者でも最短4手から美しい幾何学パターンを創出可能。
- 要点2:定番の市松模様やヘソ出しに加え、高度なキューブインキューブやストライプ模様など、回転記号さえ押さえれば誰でも自在に再現できる。
- 要点3:模様から元に戻すには「逆順操作」または「模様手順の再実行」が鉄則であり、構造原理を把握すれば迷子になる心配はない。
【基本のキ】ルービックキューブ回転記号の読み方と模様作りの大前提
ルービックキューブで模様を作る際、絶対に外せない鉄則があります。それは「必ず6面が完全に揃った状態からスタートする」という点です。崩れた状態からいきなり模様を目指すのは、通常の解法アルゴリズムよりも遥かに難度が高くなります。まずは一度完成させ、そこから幾何学的な変換を加えるのが基本セオリーです。
また、手順を正確にトレースするために、世界キューブ協会(WCA)でも公式採用されているルービックキューブの回転記号の読み方を整理しておきましょう。アルファベット1文字はキューブの各面を表し、時計回りに90度回すことを意味します。
・U(Up):上面を時計回りに90度
・D(Down):下面を時計回りに90度
・R(Right):右面を時計回りに90度
・L(Left):左面を時計回りに90度
・F(Front):前面を時計回りに90度
・B(Back):背面を時計回りに90度
・M(Middle):左右の面の間にある中央列を、L面と同じ方向(上から手前下)へ90度回転
文字の後ろに「'(プライム)」が付く場合は反時計回りに90度、数字の「2」が付く場合は180度回転を表します。例えば「R2」なら右面を半回転、「U'」なら上面を反時計回りに1/4回転させる合図です。これらの表記を押さえておけば、あらゆる複雑なアルゴリズムを迷わず手元で再現できるようになります。

初心者でも数手で完成!定番&かわいい模様の作り方4選
複雑な手順を記憶しなくても、規則的な動きを繰り返すだけで圧倒的な幾何学美を放つパターンが存在します。ここでは、お子様や初心者でも数秒でセットアップできるルービックキューブのかわいい模様や定番スタイルを厳選しました。
1. 圧巻のシンメトリー「市松模様(チェッカーボード)」の作り方
チェス盤のような白黒(または対向色)のコントラストが際立つ、最もポピュラーなパターンです。ルービックキューブの市松模様の作り方は、中段を動かす方法と外側を回す方法の2種類があります。
・最短手順(外側回転のみ):「R2 L2 U2 D2 F2 B2」
右面、左面、上面、下面、前面、背面をそれぞれ180度回すだけです。わずか6手で全6面が完全なチェッカーフラッグ柄へと変貌します。回転記号に慣れていない方でも、向かい合う面同士を2回ずつカチカチと半回転させていくだけで完成します。
2. コントラストが目を引く「ヘソ出し(六面六色・花模様)」の回し方
中央のセンターパーツだけが周囲のエッジ・コーナーと異なる色に入れ替わる現象は、通称「ヘソ出し」と呼ばれ、愛好家の間ではルービックキューブの花模様や六面六色の手順としても親しまれています。
・基本手順:「M E M' E'」(※Eは赤・青・黄などの水平中央層を横に回す動き)
より直感的な回し方としては、キューブの持ち手を変えながら中央列だけを順に動かす方法があります。キューブを正面に構え、「真ん中の縦列を上に1回動かす ➔ 持ち手を全体的に右へ90度傾ける」というサイクルを計4回繰り返すだけで、6面すべてのヘソパーツが入れ替わります。可憐な花が咲いたような配色になり、デスクに置くだけで柔らかな存在感を放ちます。
3. スタイリッシュな直線美「ストライプ模様」の手順
ボーダー柄のような連続したラインが表面を走るストライプ模様の手順は、メカニカルでモダンな美しさがあります。
・推奨手順:「F U F R L2 B D' R D2 L D' B R2 L F U F」
手数はやや増えるものの、完成した瞬間の洗練された佇まいは格別です。本棚やPCモニターの横に並べた際、直線的なインテリアデザインと見事な調和を見せてくれます。
4. 手軽にできるアクセント「ドット&ラインの複合アレンジ」
市松模様を作った状態から、さらに上下の面だけを部分的に回転させることで、クロス(十字架)とラインが融合したような個性的なオリジナルパターンへ派生させることも可能です。ルービックキューブの構造上、対面の配色は固定されているため、どの角度から眺めても破綻しない色彩バランスが保たれます。
部屋に飾りたくなる!かっこいい上級模様「キューブインキューブ」の完全手順
ルービックキューブを極めた者が必ず一度は挑戦し、その完成度の高さに息を呑むのが「キューブ・イン・キューブ(Cube in a Cube)」です。3×3のキューブの角(コーナー)に、まるで2×2の小さなミニキューブが斜めに埋め込まれているかのような、強烈な立体錯視(トロンプ・ルイユ)を生み出します。
数あるルービックキューブのかっこいい模様の中でも最高峰の知名度と美しさを誇り、難解そうに見えますが、記載の手順通りに回せば初心者でも1分とかからず構築できます。
【キューブインキューブの回し方(15手)】
前面(F)を手前に固定し、以下の順序で正確に回転させてください。
F L F U' R U F2 L2 U' L' B D' B' L2 U
この手順を実行すると、手前の角を中心として、ひとまわり小さなキューブが顔を出します。さらに発展形として、もう一段階入れ子構造を増やした「キューブ・イン・キューブ・イン・キューブ(Cube in a Cube in a Cube)」という超絶技巧パターンも存在します。
部屋のインテリアとして飾るなら、ルービックキューブ3×3の飾り方にもこだわりたいところです。平面にベタ置きするのではなく、アクリル製の専用キューブスタンドを使用し、キューブインキューブの角が最も美しく見える「頂点を真上にした45度スラント配置」を採用することで、ガジェット特有の無骨さが消え、洗練されたコンテンポラリーアートのような風格が漂います。

【比較一覧表】難易度・手数・美しさで選ぶルービックキューブ模様一覧
手持ちのキューブでどのようなデザインが描けるのか、代表的なルービックキューブの模様一覧を構造的難易度と視覚的インパクトの観点から比較検証しました。
| 模様の名称 | 所要手数・主な記号 | 再現の難易度 | 編集部の見解・おすすめの飾り方 |
|---|---|---|---|
| 市松模様(チェッカー) | 6手(各面180度回転) | ★☆☆☆☆(極めて容易) | 幾何学美の王道。白黒やステッカーレスキューブで飾るとモダン北欧家具にも自然に馴染む。 |
| ヘソ出し(六面六色・花) | 4手〜8手(M列・E列の操作) | ★★☆☆☆(中央列の保持が鍵) | 全方向から異なる色が見えるポップな仕上がり。子ども部屋やデスク周りのアクセントに最適。 |
| ストライプ模様 | 17手(複合回転) | ★★★☆☆(記号の暗記が必要) | 規則正しい平行ラインが知的さを演出。ガジェット類と横並びに置くとサイバー感が際立つ。 |
| キューブインキューブ | 15手(非対称アプローチ) | ★★★★☆(向きのミスに注意) | 立体的な錯覚美が圧倒的。アクリル台座を使って角を斜め上に向ける飾り方が最も映える。 |
| 六面T字・クロス模様 | 12〜16手 | ★★★☆☆(中級レベル) | 十字架やTの字を各面に描く硬派なパターン。左右対称性の美しさを好む人から根強い支持。 |
【実態検証】「崩れて戻せない!」ネットの悲鳴と模様を元に戻す絶対法則
SNSやQ&Aサイトの知恵袋等で頻繁に見受けられるのが、「かっこいい模様を作ってみたけれど、元に戻す方法が分からなくなって絶望した」「1面すら揃えられない状態に戻ってしまった」という初心者の悲鳴です。
なぜこのような事態に陥るのか、現場の観察とユーザー行動を分析すると、決定的な原因が浮き彫りになります。それは「途中でキューブの持ち替え(向き)を変えてしまい、どちらが正面・上面だったかを見失うこと」です。
ルービックキューブの模様を元に戻す2大アプローチ
模様から元の6面完成状態へ復元するには、パニックにならず以下の基本ルールを適用してください。
アプローチ1:作った手順と全く同じ手順をもう一度行う(対称パターンの場合)
市松模様のような180度回転で構成されたパターンは、まったく同じ「R2 L2 U2 D2 F2 B2」を実行するだけで元に戻ります。ヘソ出し模様も、動かした中央列をそのまま逆方向に押し戻すだけで復帰可能です。
アプローチ2:逆順アルゴリズムを実行する(非対称パターンの場合)
キューブインキューブのように時計回りと反時計回りが混在する模様は、「最後に行った動作の逆」を後ろから順に辿る必要があります。
例えば、最後の3手が「… B' L2 U」で終わっていたとすれば、戻す最初の3手は「U' L2 B …」となります。
もし向きを見失って逆順操作も不可能なほど混乱してしまった場合は、焦らず通常の「6面解法手順(LBL法など)」を用いて一から揃え直すのが、結果的に最も確実でタイムロスのない解決策となります。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の情報や動画コンテンツには、ルービックキューブの模様作りに関していくつかの誇大表現や誤認が混ざり合っています。愛好家コミュニティの実態を踏まえ、よくある2つの誤解を是正しておきます。
誤解1:「一度模様を作ると、内部構造が狂って二度と揃わなくなる?」
これは完全な迷信です。物理的にパーツを無理やり引き抜いてバラバラにしたり、ステッカーを貼り替えたりしない限り、回転操作だけでキューブの数学的整合性(パリティ)が崩れることは絶対にありません。どんなに複雑な幾何学模様に変化させようとも、キューブ内部の相関関係は正常なまま保たれています。
誤解2:「100均の安いキューブでは模様は作れない?」
安価なキューブでも模様自体の構築は可能です。ただし、100円均一やノーブランドのキューブは内部の回転軸の摩擦が強く、センター列だけを滑らかに動かす「M列操作」で指を挟んだり引っかかったりするリスクがあります。模様作りやアート鑑賞を快適に楽しむなら、磁石内蔵型でスムーズに回る競技用ブランド(GAN、MoYu、QiYiなど)のエントリーモデル(1,500円〜2,500円程度)を手元に用意するのが最もストレスフリーな選択です。
モザイクアートから立体美学まで|広がるルービックキューブアートの世界
単体の3×3キューブで模様を描く遊びからさらに踏み込み、現在世界的なムーブメントとなっているのがルービックキューブのアート作り方です。
数百個から数千個のキューブをパズルのように並べ、各面の色をピクセルドットに見立てて肖像画や名画を描き出す「モザイクアート」は、展覧会やSNSプロモーションでも絶大なバズを生み出しています。緻密な設計図(ピクセルマップ)をもとに、1個ずつのキューブに必要な模様を配分していく作業は、デジタルドット絵とアナログトイの融合とも言える新世代の表現手法です。
また、空間認知や幾何学的な直感を刺激するパターンメイキングは、認知科学の領域でも「空間把握能力を高めるマインドフルネスな作業」として評価されています。無心でブロックの軌道を追い、秩序ある美しさを組み立てる過程は、長時間の画面作業で疲弊した現代人の脳をリフレッシュさせるデジタルデトックスの役割も果たしています。
【プロの結論】模様作りを楽しめる人・慎重になるべき人の判断基準
ルービックキューブの模様作りというホビーは、向き不向きがはっきりと分かれる領域です。ご自身がどちらに当てはまるか、着手前のチェックをおすすめします。
【模様作りに向いている人】
・几帳面にメモを取り、記号通りに指先をコントロールできる人
・部屋のインテリアやデスク周りの小物にこだわりがあり、幾何学デザインが好きな人
・タイムを競うスピード競技よりも、パズルの持つ数学的な美しさや造形美を愛でたい人
【慎重になるべき人】
・まだ自力で6面を揃えられず、解説サイトを見ないと一面も完成できない状態の人
・手順を途中で感覚任せに回してしまい、キューブの正面を見失いやすい人
※自力で6面に戻せない段階で複雑な手順に手を出すと、元の状態に復元できなくなり挫折の原因となります。まずは「市松模様」や「ヘソ出し」など、可逆性の高いシンプルな模様から段階的に挑戦することが肝要です。
【ルービック キューブ 模様】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:6面を完全に揃えられない初心者ですが、模様を作ることはできますか?
A1:新品の完成状態でパッケージから出した直後であれば、手順通りに回すだけで模様を作ること自体は可能です。ただし、元に戻せなくなる可能性が非常に高いため、まずは市松模様のように「同じ動きをもう一度やれば戻る」手数の少ないパターンから始めることを強く推奨します。
Q2:模様を作っている途中で、いま何手目かわからなくなってしまいました。
A2:模様作りのアルゴリズムは途中での修復が困難です。何手目か見失った場合は、一度それ以上動かすのを止め、通常の6面解法(初心者向けのLBL法など)を用いて一度キューブ全体を完成状態に復元してから、改めて最初の手順からやり直すのが近道です。
Q3:デスクに飾っておくとキューブの動きが固くなったりホコリが溜まりませんか?
A3:長期間剥き出しで飾ると内部に微細なハウスダストが入り込み、回転が重くなる原因になります。美しくディスプレイしつつ性能を保つには、ダイソーやセリア等で手に入る透明なコレクションケース(キューブ用サイズ)に入れるか、定期的にエアダスターで埃を飛ばし、シリコン系ルブ(潤滑油)を一滴塗布するメンテナンスが効果的です。
まとめ:手元のキューブをアートに変える新習慣
ルービックキューブは、決して「6面を何秒で揃えられるか」というタイムアタックだけの玩具ではありません。完成された完全な均一性から、ほんの数手のアクションを加えるだけで、見る者を魅了するシンメトリーや立体錯視のアートピースへと姿を変えます。
市松模様の潔いコントラスト、ヘソ出しがもたらすポップな色彩美、そしてキューブインキューブの洗練された知性。手元に眠っているキューブがあるなら、ぜひ本稿の手順を試してみてください。カチカチとブロックが噛み合う小気味よい感触とともに、日常のデスクに小さなアート空間が立ち現れるはずです。 (出典: ルービック キューブ 模様(Yahoo!ニュース))